4月3日、ミュージカル体験塾公演について
4月3日のミュージカル体験塾公演まで、あと4日となりました。
毎年、公演が近くなるとお稽古の様子やキャストの皆様のご紹介をさせていただいていたのですが、今年はほとんどお知らせをしないまま公演間近となってしまいました。
実は、震災が起きてからずっと、本当にこの公演を実施していいのだろうかということを迷い続けていました。
今回の大震災で深刻な被害を受けた地域の中には、私が仕事で訪れ、たくさんの方にお世話になった所がありました。
2008年に、気仙沼市の高等学校、そして南三陸町の中学校で出前授業をさせていただきました。
生徒の皆さん、そして先生方と交流をさせていただき、仕事の前後には美しいリアス式海岸の景色を楽しみました。
そして昨年は、石巻市で講演をさせていただきました。
テレビや新聞などで被災地の様子を見る度に、あの時に出会った方々はご無事でいらっしゃるのだろうかと不安になり、心が痛みました。
そして、多くの方々が被害に遭われ、未だに不自由な生活をされている中で、自分たちが趣味の公演を行うことは本当に正しいのだろうか、とずっと悩んできました。
芸術が人の心を救う、というのはその通りだと思います。
また、経済を活性化させるためにも催事を中止すべきではないという考え方もあると思います。
でもそれはもう少し事態が落ち着き、人々が復興に向けて立ち上がった時のことで、少なくとも震災から1ヶ月以上は経った後であるべきだと思いました。
ましてや計画停電などで節電が呼びかけられている中、私たちの公演も、もう少し世の中が落ち着くまで延期すべきだと考えていました。
塾生や公演主催者の中にも私と同じようなことを考えている方が多くいらして、その方々の呼びかけで、先週「公演をどうするべきか」という話し合いをしました。
そして塾生全員で意見を出し合い、最終的に出た結論は「公演を実施する」ということでした。
実施すべきか延期すべきかという議論には、「これが正しい」という答えはないのだと思います。
最終的には私の本意ではない結論となりましたが、皆の意見で決まったからには、このステージに全力投球し、いらしてくださった方々に何かしらのメッセージを伝えられるように頑張ろうと思いました。
公演実施については、批判の声も当然あると思います。
でも、あえて実施させていただくからには、この公演を通じて被災者の方々にお役に立てるようにしたいと思い、下記のようにさせていただくことにしました。
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このような大変な状況の中応援にいらしてくださった皆様への感謝の気持ちを込めまして、今回の公演チケットを橋詰扱いでお申し込みくださいました皆様から、チケット代は頂戴いたしません。
会場には被災地支援のための募金箱が設置される予定です。
チケット代の代わりに、募金にご協力いただけましたら幸いです。
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また、今回の震災の影響で指定席に数枚のキャンセルがありました。
公演直前となってしまいましたが、今回の公演実施のいきさつをご理解くださり、「それならば行ってみようか」という気持ちになってくださった方がいらっしゃいましたら、1月28日の記事をご覧の上、メールにてお申し込みください。
(指定席のキャンセル分はわずかですので、多くの方からご連絡をいただきました場合は自由席にさせていただくことがございますことをご了承ください)
今回はこのような社会情勢を考慮して、私のお知り合いの皆様につきましてもほとんどの方に公演のご案内を差し上げるのを控えさせていただきましたが、もしいらしてくださる方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、ミュージカルの練習風景を少しだけご紹介します。
(撮影は浜野さんです)
最近、暗い話題が続いてしまいましたね。
次回の更新は新年度になると思います。
3月は次々にキャンセルとなったお仕事も4月からは通常モードに戻ってきます。
そろそろ私も元気を取り戻して、このブログもいつもの「元気モード」に戻していきたいと思います!
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