南三陸町、お天気実験教室
大型の台風12号が四国に近づき、四国の広い範囲が暴風域に入っています
台風やその周辺の雨雲が日本列島を広く覆い、四国や近畿のほか、台風から離れている地域でも激しい雨となっています。
今回の台風は大型の上に動きが遅いために大雨や暴風が長く続く恐れがあります。
今後も最新の情報を確認して、大雨や暴風、河川の増水などに十分に警戒してください
さて、先週の南三陸町のご報告が遅くなってすみませんでした。
ここ最近のハードスケジュールのせいかここ数日体調を崩してしまっていました
でも、もう完全復活しましたのでご安心ください。
先週の日曜日、気象キャスターネットワークのお天気実験教室で、南三陸町に行ってきました。
今回のイベントは、東日本大震災による津波で甚大な被害を受けた南三陸町の子供たちに元気を取り戻していただくこと、そして天気に興味を持ち、気象災害から身を守る方法を考える機会にしていただくことを目的として開催されました。
当日は地元東北のキャスターの皆さんを初めとして、東京、そして広島から、20名を超える気象キャスターが集まりました。
会場は南三陸町のホテル観洋でした。
私はちょうど3年前に南三陸町の学校で出前授業をさせていただきました。
前日はこのホテル観洋に宿泊し、ホテルの窓から、そして学校の窓から見える海岸線の美しさに感動しました。
震災が起きてからずっと、ホテルの皆様、学校の皆様がどうされているかずっと心配で、テレビのニュースを見るたびに心を痛めていました。
そのようないきさつもあって、今回のボランティアメンバーの募集に真っ先に名乗りを上げさせていただきました。
ホテル観洋は高台にあったため津波の被害を免れ、名物の温泉も含めて営業を再開していました。
ホテルから見えるすばらしい景色は相変わらずで、休憩時間は素敵な景色を見ながらコーヒーゼリーパフェをいただきました
イベントでは、まずはお天気クイズ大会、その後は体験コーナーでお天気にまつわる実験や工作を体験してもらいました。
私は手回し発電と風力発電で電車模型を動かすコーナーを担当しました。
この日のために気仙沼線の「こがね」という車両の模型を用意したこともあり、鉄道の大好きな子供たちが一生懸命チャレンジしてくれました。
開始前は、どのくらいの子供たちが参加してくれるのか心配だったのですが、子供だけでも70名ほど、保護者の方も合わせて110名ほどの方にご参加いただきました。
子供たちは時折歓声を上げたり、笑顔を見せたりしながら楽しんでくれて、本当にこの場に参加してよかったと感じました。
イベントの後は、ホテル観洋様、そして地元の新聞「三陸新報」の記者として被災地を取材し続けてきた玉谷さんにご案内をいただき、被災地を見学させていただきました。
まずは一番被害の大きかった志津川地区に行きました。
震災直後には散乱していた瓦礫はまとめて積み上げられていましたが、まだ再生の兆しは見えず、以前は建物が並んでいた場所は雑草が茂る広大な荒地となっていました。
報道でも何度も取り上げられた防災対策庁舎には、たくさんのお花などが供えられていました。
供えられてからあまり経っていないことを思わせるきれいなお花からもわかるように、ここは今でも訪れる方が絶えないのだそうです。
そして、この防災庁舎のすぐ向こうには、まだ流された船が乗ったままの病院がありました。
震災は決して過去のものになっていないことを感じました。
その後は、戸倉地区に行きました。
戸倉小学校では今年の2月に体育館を新築したばかりだったそうですが、その体育館は無残に骨組みだけの姿となっていました。
隣にある校舎は一見かなりきれいな状態に見えますが、教室の備品などはすべて流されてがらんとしていました。
小学校の周りには全く建物が見当たらない状態でしたが、以前はもちろん、たくさんの建物が並んでいたはずです。
被災地の状況についてはテレビなどの報道はずっと見てきましたが、現地に行くことで改めて気付かされることがたくさんありました。
元の町の様子を詳しく知らない私がこれだけショックを受けたのですから、ずっとこの町で暮らしていらした方々のやりきれなさ、辛さはどれほどのものだろうと思いました。
被災地に行くことだけがボランティアではないと思います。
でも今回は本当に現地に行くことができてよかったと、心から感じました。
ホテル観洋の皆様、玉谷さん、そしてこのような企画をしてくれた気象キャスターネットワークの皆様に心から感謝します。
ありがとうございました
帰りにはホテル観洋オリジナルの南三陸Tシャツを買いました。
ダンスのレッスンの時に着ようと思います
帰りは新幹線まで少し時間が合ったので、仙台駅構内のお店で、東京から参加したキャスターの皆様とお疲れ様会をしながら語り合いました。
皆からも「本当に来てよかった」というコメントが出ていました。
こういう活動は一時だけのパワーにしないで、今後も継続していくことが大切だと思います。
これからも被災地のためにできることがあったらぜひ協力させていただきたいです。
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8月28日、宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋にて、NPO法人気象キャスターネットワーク主催の説明体験型イベント「お天気実験教室」が開催されました。
■ お天気実験&体験
お天気キャスター体験
ペットボト...... [続きを読む]
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橋詰さん ごぶさたしています。
コメント しようしようと思いつつ時間が経過してしまいました。
ごめんなさい
今回 南三陸町に行かれたということで
一言 「おつかれさまでした」と伝えたくて
コメントさせて頂きました。
かなり大勢で行かれたんですね。
こういう地道な活動が大切なんですね。
台風12号も被害がでないか心配ですね。
橋詰さん ダンス がんばっておられますね。
継続は力なりですね。見習わないとと思います。
また コメントさせて頂けたら と思います。
失礼しました☆
投稿: まーくん | 2011年9月 3日 (土) 01時12分
お疲れ様でした。
南三陸町に来られたのも何かの縁でしょうから、復興を見守って下さい。
投稿: 三陸魂 | 2011年9月 3日 (土) 08時28分
おはようございます
がザーっと降ったりするなど、不安定ですね
体調を崩されたとのこと、でも復調されたと聞き、ホッとしました
確かに本当の大変さや辛さは、その場に行かないと分からないのかもしれませんね
今日・明日とゆっくりしたいです
現在こちらの天気は、晴れ間が差しています。でも時折
尚子さん、南三陸町でのボランティアお疲れ様でした
実は私の知り合いにも、ボランティアをされている方がおりまして、マスコミは被災地の報道をしても、最後にはうまくまとめてしまう傾向があるけれど、実際はそんなきれいごとでは済まされない状態だ、って言ってました
私の方は、8月30日から学校が再開し、今週は少々疲れました
投稿: 大ちゃん | 2011年9月 3日 (土) 11時10分
今さらながら震災の爪あとの大きさに言葉が出ませんね。
そんな中でも被災地の方々の力強さ、我慢強さには頭がさがります。
こうしてみると天候はもちろんですが、地震も、発電も
気象に深く関わっているのがわかります。
これからも尚子さんたち、気象キャスターネットワークの
ボランティアや活動に期待が広がりますね。
投稿: しまちゃん | 2011年9月 3日 (土) 12時36分
尚子さん、ご苦労さまでした
ところで、尚子さんて、アルコールダメなひとですか
投稿: Island | 2011年9月13日 (火) 05時52分
まーくんさま
コメント、ありがとうございました
本当に、今回は「行くことができてよかった」と思いました。
「継続は力なり」本当にその通りですね。
被災地復興への取り組みも、一時的なものにしないで、今後も継続した形で何か出来ればと思っています。
三陸魂さま
先日は本当にお世話になりました。
ブログに記載し切れなかったことも含めて、お話いただいたことすべてが心に刻まれました。
地元の思いをよく知っている方にご案内いただけて本当によかったです。
ありがとうございました
大ちゃんさま
お知り合いの方もがんばっていらっしゃるんですね。
本当の大変さやつらさはその場に行かないとわからない…本当にその通りだと思います。
これからも自分に出来ることを考え、行動していきたいです
しまちゃんさま
気象って本当に幅広いですよね。
地震や発電は気象予報士の範疇ではないのですが、間接的には深く関わっている分野ですので、これからももっと勉強をして、知識を深めていきたいです。
気象キャスターネットワークの活動にも、今後一層積極的に関わっていきたいと思っています
Islandさま
ばれましたか・・・(笑)
そうなんですよ。
よく「すごく飲みそう(←
)」って言われるんですけどね。
投稿: ひさこ | 2011年9月22日 (木) 15時32分