石塚さんのこと
久しぶりの更新がこんな内容になってしまい、とても複雑な気持ちではあるのですが・・・
10月27日、新生ふるきゃらの演出家、石塚克彦先生が逝去されました。
少し前に、お元気そうなお姿を拝見したばかりだったのに・・・
つい先日、他愛ない会話をしたばかりだったのに・・・
今回の出張が一段落したらご挨拶に行こうと思ってお土産も買ってあったのに・・・
石塚さんのために、何がいいか一生懸命考えたのに・・・
何でこんなに急なんですか・・・?!
突然のことで、なかなか現実のことだという実感がわかなくて、10日経った今でもまだ気持ちがふわふわしています。
でも、自分の気持ちを整理するためにも、石塚さんについて独り言をつぶやかせてください。
今回は、本当に本当にすごく個人的な独り言です。すみません。
次回からはきちんと通常モードに戻りますので。
石塚さんと初めてお会いしたのは16年前、ミュージカル体験塾の1期生だった時です。
その時は100名近い塾生の中の1人だった私ですが、期を重ねるごとに主役やヒロイン役など重要な役を任せていただく機会が増え、石塚さんから直接ご指導をいただく機会が増えてきました。
そしてミュージカル体験塾が10期で終了してからは、劇団の本公演に度々お声がけいただけるようになりました。
演技に関しては趣味の延長で、劇団員の皆様とは全くレベルが違ったと思いますが、それでも石塚さんは私にたくさんの出演の機会をくださいました。
そして、プロの皆様の中でも私なりに、女優として舞台で輝くことができるような脚本と演出を考えてくださいました。
ミュージカルが大好きな私にとっては、日常とは違う舞台の世界を経験できることは、大変ではありましたがとても楽しいことでした。
石塚さんに対する思いや感謝の気持ちは、言葉で言い尽くすことはとても難しいです。
本当はもっと教えていただきたかったことがたくさんありました。
そして石塚さんがくださったことへのお返しは全然できていなくて、今更になって「こうしていればよかった」と悔やむことばかりです。
でも、今更そんなことを言ってもどうしようもありません。
石塚さんは私の前向きで元気な所を気に入ってくださっていたと思います。
教わったことをしっかりと心に留めて、決して忘れないようにすることが、今私が石塚さんにできる一番のお返しだと思います。
実は逝去のお知らせをいただく10日ほど前に、新生ふるきゃらの12月の公演に急きょ出演させていただくことが決まったばかりでした。
今回出演させていただくのは、今年の新作「風そより」、私の役はなんと劇団の振付担当である小澤薫世さんが演じていらした役です。
劇団員の方が演じていらしていた役をそっくりそのまま引き継ぐのは初めての経験です。
出番の多さや役の重要さのプレッシャーはもちろんですが、今まで私がキャスティングしていただいていた役柄とは真逆のキャラクターで、この役を私がどのように演じればいいのか、実はまだ見当もついていない状態です。
もし石塚さんが生きていらしたらこの役を演じる私にどのような演出をしてくださったのか、今となってはわからないのですが、「石塚さんだったらここで私にどんな指示を出してくださったのだろう」と考えながら、私なりの役柄を作り上げていきたいと思います。
石塚さんの最後の作品に出演させていただく機会ができたのも、きっと何かのご縁です。
今年最後となる5公演をしっかりと演じ切りたいと思います。
石塚さん、見守っていてくださいね。
本当にありがとうございました・・・!!
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